タイ週間Vol.2
― ワタシを踊る
 ―
2018.2.21-2.25
 
B-Floor Theatre【タイ】

STORE HOUSE COMPANY【日本】

B-Floor Theatre
『SAN DAN KA
 
作/演出 Teerawat Mulvilai

出演/Jarunun Phantachat
          Dujdao Vadhanapakorn
          Sarut Komalittipong
          Wasu Wanrayangkoon
          Surat Keawseekram
          Kwin Bhichitkul

舞台監督/Beer Yingsuwannachai 照明/Pavinee Samakkabutr
音響/Kamonpat Pimsarn 制作/Ornanong Thaisriwong

微笑みの国、タイの精神世界を支えているのは仏教的世界観である。中でも、テーラワーダ仏教は、タイの主要な仏教として実践され多くの人々から尊敬を集めている。そして僧侶たちは、聖職者として227の戒律を守ることを求められている。
しかし、近代都市で暮らす彼らにとって戒律とはいったい何なのか。彼らは、法衣である黄色のローブの下に心を隠すことで戒律をもてあそんでいるのではないか。そもそも宗教は何のために存在するのか。我々の心はいったいどこにあるのか。
コレオグラファーであり、演出家でもあるTeeerawat Mulvilaiは、このことを語るために、我々の精神がいかに強欲であり、色欲を持ち、情動に左右されるかを明らかにしなければならないと考えた。そのために彼が選んだ形式は、舞踏である。
このパフォーマンスは、タイの国民的画家である、Anupong Chanthornの絵画《Bhikku Sandan Ka》「モンクとカラスたちの特性」(2007)に触発されたものである。この絵画には、二人の僧侶たちの悩みとともに巨大な黒いくちばしと、周りを取り囲むカラスが描かれて、タイの多くの僧侶たちの間で抗議活動と騒動を巻き起こした。


ストアハウスカンパニー
『PARADE』
 
作・演出/木村真悟
出演/渡辺芳博 村島智之 杉浦一輝 佐藤辰哉 篤弥
          塩野谷幸 小倉詩歩  高久瑛理子 森雅恵
 
作曲・ピアノ演奏/伊澤知恵 

かつて、人びとは、上を向いて歩いていた。そして、今、人びとは丘に向かって立っている。しかし、とかく記憶は曖昧だ。
その曖昧さは、
例えば、森の中で木の葉を踏む音を聞きながら、波打ちぎわで
絶えずかき消される自分の足跡を抱きしめる行為のようなものだ。
今となっては、人々の姿も、丘の形状も思い出すことはできない。
現実はいつだって曖昧のままそこにある。
どこからか声が聞こえてくる。

歩こうか。
さあ、パレードの始まりだ。
 
2017年2月の初演後、韓国ツアーを経ての3バージョン目。
言葉を排した身体が、雄弁に物語を語り始める。


企画・主催/(有)ストアハウス
芸術監督/木村真悟
舞台監督/青木規雄
音響監督/相川貴
照明監督/坂本明浩
写真/宮内勝
VTR/金丸瑞貴
宣伝美術/𠮷田了介
翻訳・通訳/千徳美穂 高杉美和 丹下一
事務局/木村紀子 小形知巳  磯部莉菜子 森田ひかり 久田幸恵 村上愛梨
協力/細村雄志 中川珠里 杣木百花 坂本健 中川知恵 チェ・へジョン
一般社団法人日本演出者協会 ほか

助成/日本芸術文化振興基金