Sanctuary

作・演出  木村真悟

2006.3
「Sanctuary」

出演

 星野和香子  柴山美保  大澤共輝
   真篠 剛  柿ノ木タケヲ
2005.11
「Sanctuary
(韓国・ソウル
マージナルシアター
フェスティバル参加)

出演

 星野和香子 柴山美保   田口アヤコ 大澤共輝  吉松章  新健二郎

2005.11
「Sanctuary」
(フィジカルシアター
フェスティバル 
イン ストアハウスE)

出演

星野和香子 柴山美保
田口アヤコ  大澤共輝  吉松章  新健二郎


Sanctuary
演出ノートより

     人が人と話す。
     あるいは、人が人を真似る。
     そのことを記録し、構成するのが作家の仕事である。だとすると、「Sanctuary」における自分の仕事はいったい
     何なのだろうか。
     「Sanctuary」には、いわゆる人間が登場しない。
     「Sanctuary」に登場するのは、パンティストッキングで梱包された人らしきモノである。
     人らしき、彼等は、声や言葉を奪われた存在として、あるいは性や性別を奪われた存在として目の前にいる。
     彼等が話す相手は、彼等の体重であり、彼等が作り出した、足音であり、彼等を梱包している
      パンティストッキングそのものである。
     おそらく僕の仕事は、そのことを記録し、構成することなのだろうが、記録はともかく構成はできそうもない。
     彼等が、パンティストッキングで、身を包んだとき、あるいは包まれたとき、物語はすでに構成されているのだから。
     物語から抜け出ること、彼等の戦いは、そこにある。
     だとすると、僕の仕事は、ことの成行きを見続けることしかない。


この作品は、昨年11月にフィジカルシアターフェスティバルで初演後、
韓国のソウル・マージナルシアターフェスティバルに参加したものを、
出演者を変え、さらに練り直した、新東京バージョンです。

 

2006年3月
木村 真悟