日韓演劇週間Vol.5
―現実と妄想を訪ねて―
2017.10.4-10.8
出演
劇団パスクン(韓国)
モンシアター(韓国)
ぽこぽこクラブ(日本)
劇団パスクン
『ゲッベルス劇場』
嘘も繰り返せば、人々はやがて信じるようになる!ナチの宣伝大臣で、プロパガンダの天才と呼ばれたヨーゼフ・ゲッベルス。彼はメディア掌握、政策に迎合する芸術の奨励、敵対心を煽って団結を図る政策、焚書などによって大衆を扇動した。これはけっして過去の物語ではない。2015年、韓国のパク・クネ政権は、政府に批判的なアーティストらのブラックリストを作成して公立劇場から締め出し、助成金審査から除外するなどの弾圧を行った。本作は、これに対する一つの抵抗として演劇人たちがクラウド・ファウンディングで開催した「権利長戦―検閲却下」フェスティバル参加作である。評論家協会が選ぶ今年のベスト3(2016)、東亜演劇賞 演技賞(ゲッベルス役)受賞。
作:オ・セヒョク 演出:イ・ウンジュン
出演:パク・ワンギュ ソン・ノジン キム・ウヌ キム・ビョンゴン シン・サラン ホン・スミン
芸術監督:パク・グニョン 舞台監督:ナ・ヨンボム 音響/映像操作:キム・ヒョクミン 照明操作:イ・ヒョンジク 字幕操作:イ・チャンハ 字幕製作/コーディネート:石川樹里
モンシアター
『サイコパスは猫を殺す』
都心郊外に位置するある古い低層マンション。この数カ月の間に、マンション周辺の猫が何匹も静かに死んでいき、対策を立てるためにマンションの住民が集まった。ちょうどそのころ、町内で起こった背筋も凍る女子大生殺人事件が発生し、その犯人を捜すため警察が聞き込み捜索をしていた。人々は、マンション周辺の猫を殺したサイコパスと、女子大生殺人事件の犯人が同一人物だと推測して不安になる。そして、対策のための集まりに来なかった301号の男性を疑い出すのだが…。
作:ソク・ジユン 演出:イ・ドンソン
出演:イ・ファンイ チュ・ウン キム・スボ イ・ウジン ペク・ウンチョル チェ・ヨンド クァク・ジスク ファン・スンヨン シム・ウォンソク チャン・ジンヒャン
ドラマターグ:イ・ユンジョン 舞台デザイン:イム・ゴンズ 照明:キム・ソング 音響:イム・ソンドク 衣装:ウ・ヨンジュ 企画:キム・ヨンビン 字幕翻訳:森喜久子
ぽこぽこクラブ
『ゲシュタルト崩壊』
突如発見された謎の回転物。
これは一体何なんだ!?
そもそも私達は知っている。回転物は回らなければ意味がない事を。
さらに私達は知っている。回転するなら回してみたい気持ちを。
だから私達は知っているフリをしている。回転すれば何かが変わる事を。
しかし私達は知らないフリをしている。回転させるべきじゃなかった事を。
そして私達は忘れてしまっている。「これは一体何なんだ!?」という事を。
作:渡辺芳博 演出:三上陽永
出演:杉浦一輝 三上陽永 渡辺芳博 坂本健 高橋玄太 湯浅くらら 細村雄志 磯部莉菜子 都倉有加 土屋克紀 松村みさと
照明:坂本明浩 音響:堀江潤 美術:大刀祐介 振付:下司尚美 テーマ曲:オレノグラフィティ